アロマテラピーを化学で学ぶ

シダーウッド

Cedarwood

■写真
ウィキペディア
■生態
シダーウッドの木は高さ30m位まで生長する樹齢の長い樹木です。ヒノキ科やマツ科のいくつかの植物の俗名によく使用されることからいくつかの異なる種類が存在します。(コラム参照)

シダーウッド プロフィール

効 能
鎮静作用
去痰作用
収斂作用
殺菌作用
皮膚軟化作用
  • 英名:Cedarwood
  • 学名:Cedrus atlantica
  • 科名:マツ科 抽出部位:木部
  • 抽出方法:水蒸気蒸留法
  • 主要成分:β-ヒマカレン、α-ヒマカレン、α-グルジュネン
  • 主な産地:モロッコ

精油の解説

ウッディーな甘さにほのかなバルサム調が融合した香りのシダーウッドの精油は不安を和らげる鎮静と緩和の両方の作用があります。

呼吸器系の不調に有効で、特に気管支炎、咳の改善、痰の出すぎに効果的です。

内分泌系や神経系の強壮作用があり、関節痛などの痛みの緩和にも有効です。

肌への作用はニキビの改善や収斂作用、殺菌作用、皮膚軟化作用があり、脱毛症などの頭皮のケアにも有効です。

妊娠中、授乳中の人は使用しないほうが良いでしょう。

皮膚刺激を引き起こすことがあるので使用量を少なくする。

よく薄めるなど注意しましょう。

コラム

  • シダーウッドにはマツ科の種類とヒノキ科の種類があります。
  • マツ科やヒノキ科のいくつかの植物の俗名に使用されることから混同されますが、いくつか異なる種類があります。
    マツ科ではアトランスシダーウッド(ホワイトシダーウッド)、デオドラントシダーウッド、レバノンシダーウッドなどがあります。
  • ヒノキ科ではヴァージニアシダー(レッドシダー)、ポートオーフォードシダー、ヒノキシダー、テキサスシダーがあります。
  • その他、ジュニパー(ビャクシン)の仲間に属する木などもシダーウッドと呼ばれています。
  • この中でもヒノキ科の“juniperus virginiana”というアメリカ原産の木から得られるレッドシダーウッドはホワイトシダーと同じような治療特性をもつ精油を産生すると言われています。
  • 精油として使用するシダーウッドには、モロッコ原産のアトランスシダーウッド(ホワイトシダーウッド)が一般的です。
    シダーウッドの「シダー」はセム語で霊的なパワーの意味から付けられました。
  • 強い芳香があり木自体にあり、木自体の香りが昆虫忌避作用を果たし古くから家屋や収納箱の材料に使われていました。
  • 寺院での薫香として使用され、最も古くから使用された香料の一つです。また古代のエジプト人はミルラと同様にミイラ作りに精油を多量に使用しました。
  • その事からも防腐効果の高さが分かります。
  • お棺や船のマストもこの木から作ったとされています。

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