アロマテラピーを化学で学ぶ

タイム

Thyme

■写真
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■生態
草丈が低く草本に見えるが、茎が木化する木本で芳香を持つ多年生植物です。

タイム プロフィール

効 能
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  • 英名:Thyme
  • 学名:Thymus vulgaris
  • 科名:シソ科 抽出部位:葉、花
  • 抽出方法:水蒸気蒸留法
  • 主要成分:チモール、カルバクロロール、ρ-シメン、カンフェン
  • 主な産地:フランス

精油の解説

甘みをともなったフレッシュなハーブ調の香りのタイムの精油はローズマリーと並んで記憶力・集中力を高める作用があり、意欲や精神力をもたらしてくれます。

呼吸器系の不調にも良く特に咳、のどの痛み、気管支炎、痰の改善、強心作用、血行促進作用、鎮痛作用、殺菌作用、食欲増進作用があります。

肌への作用は創傷やただれの緩和、フケや脱毛の改善などのケアケアに適しています。

またレッドタイム油とホワイトタイム油がありますが、ホワイトタイム油はレッドタイム油を精製したものです。

長期にわたり使用すると毒性を示す可能性があるといわれています。

皮膚刺激、粘膜刺激があるので使用量を少なくする。よく薄めるなど注意しましょう。

高血圧の人、妊娠中は使用しないほうが良いでしょう。タイムは、植物学的には単一種なので「タイム」と呼びます。

すべてThymus vulgarisから抽出されるものです。

ケモタイプ

タイムの精油は成分構成に大きな違いが出る化学種(ケモタイプ)に分けられ、含有成分も薬効にも著しい差があります。

「タイム油」でもタイムリナロール、タイムツヤノール、タイムゲラニオール、タイムパラシメン、タイムチモールの5種類のケモタイプがあります。

ケモタイプの学名の見方は【タイムリナロール】の場合、とThymus vulgaris Linaloolと記載します。

タイムリナロール(Linalool)
リナロールの含有量が多く、香りもややフローラル調で、皮膚には消毒作用があります。カンジタ菌やブドウ球菌に対して効果があり神経疲労の強壮作用があります。
タイムツヤノール(Thujanol)
特にツヤノールの含有量が多く、抗菌作用特にクラミジアに対して有効であると言われています。抗ウイルス作用もありインフルエンザ、気管支炎、男女とも生殖器外面トラブルに対しても有効です。
タイムゲラニオール(Geraniol)
ゲラニオール、酢酸ゲラニルの含有量が多く、抗ウイルス作用、抗真菌作用、神経強壮作用、子宮強壮作用、心臓強壮作用など広範囲への働きがあります。外用ではニキビ、皮膚病に有効です。脳細胞の活性化に良く、集中力や記憶力を高め、心を元気にする作用があります。
タイムパラシメン(Paradymene)
パラサイメンを含有していて鎮痛作用があります。関節痛の痛みに有効です。
タイムチモール(Tymol)
チモール、カルバクロールの含有量が多く、強力な抗感染剤になります。皮膚に対しては腐食性の恐れがあるので皮膚への使用は避けること。

コラム

  • 地中海原産で多くの種類があります。
  • アロマテラピーではコモンタイムが最も使用されます。
  • ギリシャ語で「芳香を発する」という意味の「チェモス」という言葉から由来した名前です。
  • 地中海周辺のすべての古代文明で薬用植物として知られ、ヨーロッパでは食物の(特に肉料理の保存の為)に料理に使用されました。

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