アロマテラピーを化学で学ぶ

良くある質問

F&Q

皆様からのお寄せいただいたご質問と回答を掲載いたします。

こちらに掲載している内容を実践する場合は、「はじめにお読みください」を必ずご覧ください。

精油の質問〔痛み止め〕

以前、ブログでリンパマッサージを紹介した時に、コメントに質問を頂きました。

今までにも効能に興味がある方、手作りアロマグッズやアロママッサージに興味がある方から同じような質問を受ける機会が多いのでご紹介します。

〔質問内容〕

祖母が坐骨神経痛で、ミツロウクリームを作ってあげました。(ジュニパー、マジョラム、ラベンダーをブレンドしたもの)

肩の痛みが和らいだようですが、足の痛みがとれません。

やはり、クリームよりアロマオイルでマッサージする方がよいでしょうか?

〔返信内容〕

★精油や基材の選び方が正しい場合は、精油入りのミツロウクリームでも精油入りのマッサージオイルでも皮膚から吸収する精油の成分は、血中まで到達するのでマッサージオイルだから効き目が強いわけではありません。

☆精油をキャリアオイルで希釈したマッサージオイルの場合は、痛い部位を筋肉的なマッサージをする場合にはミツロウよりも適しています。

薬効成分をお肌に浸透させるのが目的ですからミツロウよりもやはりキャリアオイルの方が浸透力が早いのは確かです。

同じ痛みでも炎症を伴う場合は、マッサージ的な行為は避けた方が良いのでクリーム、ミツロウを塗布して浸透させると良いと思います。

☆坐骨神経痛の場合は、もともと腰や坐骨の痛みが神経経路である部位に痛みを伴います。

坐骨神経痛は足の親指の外側にまで痛みが出る場合が多いようです。

まずは根本の部位からアロママッサージでアプローチすると良いのでしょう。

★薬効成分の効果を十分に求める方法は、肩の痛みと坐骨の痛みでは今までの疲労度も違いますから、同じ成分が同じ様に効くとは限りません。

ブレンドした3種の精油(ジュニパー油、マージョラム油、ラベンダー油)のどの精油が使用する人の痛みに鎮痛作用や鎮静作用がどの程度、効き目として現れているか?を確認することも必要です。

★同じ鎮静成分でも真正ラベンダー油の鎮静成分〔エステル類・酢酸リナリル等〕、ジュニパー油の鎮痛成分〔モノテルペン炭化水素類・α-ピネン等〕、マージョラム油の〔モノテルペンアルコール類・テルピネン-4-オール〕のように同じ鎮痛作用や鎮静作用でも成分の種類や構成成分も違いますし、含有量も違います。

★そのためにはキャリアオイルに精油を混ぜて1本ずつアロママッサージをして、使う人の痛みに有効に働く精油を探すのも一つです。

■使用する人に効果的に働く成分分類を把握したら「精油の化学」でその精油と同じ分類構成の精油を探して、痛み止めクリームを作ると良いと思います。

■私も祖母を介護した経験がありますが、私は祖母の痛みを和らげる精油を探す時は、キャリアオイルに精油を1種類ずつ加えてスキンシップを兼ねて筋肉マッサージを取り入れながら、精油を皮膚からゆっくり吸収させるようにしました。

もちろん最初は「香りのおまじない」のような感じで、祖母も意味も分からず塗っていたので効果が薄かったように感じました。

■ある日、マッサージをしながらお花の昔から伝わる儀式の話や薬効成分の話をしながら精油の成分の話を祖母にしながらアロママッサージをしたら、精油の薬効成分を理解して、「香りのおまじない」ではなく祖母の理解度も治療的な意識が生まれるようになりました。

その日から意識して鼻から呼吸する精神的な鎮静効果も相乗効果になり、祖母専用のオリジナル痛み止め軟膏を朝、昼、晩と不自由な手を使いながらリハビリを兼ねて祖母自ら手作り軟膏をすり込むようになりました。

★アロママッサージで肩こりや坐骨神経痛を和らげる場合は、筋肉の萎縮や神経圧迫が原因の場合は痛い部位の周辺からほぐすのが有効ですが、炎症を伴う場合はなるべく揉んだり、ほぐしたりせずに塗布すると良いでしょう。

★手と皮膚の摩擦により肌を痛める事があるので、キャリアオイルやクリームを摩擦が起きないように使用しましょう。

★マッサージと一言で言っても色々な種類があるので、ブログの方で紹介させていただきます。

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